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AU(111)/雲母の金表面のクリーニングについて

Phasis社の製品は受註してから製造します。 製造直後のAU(111)上の金表面は原子レベルで平らになっています。 この商品を製造後直に窒素置換した容器に収めて出荷しています。この容器内では金表面は異物と接触しないようになっています。 製造から約3，4ヶ月間は問題なく使用できます。また冷暗所に保管していただければもう少し保管期間を長く出来ます。 もし、周囲の雰囲気中に含まれている水蒸気や有機性の蒸気により汚染を受けた場合はアニーリングを行ってください。 もし、高真空システムをお持ちであれば、金表面にアルゴンイオンを繰り返し照射しその後450-470℃での水素炎アニーリングを繰り返してください。（アニーリングの手法に関してはこちら(英文）を参照ください。）高真空システムをお持ちでなければアニーリンを行ってください。 アニーリングの効果を上げるために、濾過し殺菌した10ml程度の超純水で金の表面を最初に洗浄し、窒素ガスジェットで乾燥させてからアニーリングするのが良いでしょう。 決して金の表面をティシュで洗浄しないでください。薄膜を傷める可能性があります。 有機性蒸気により汚染された場合は金表面をUV/オゾンに約10分間さらし、その後攪拌したエタノールに約20分間漬けます。金表面は非常にきれいで疎水性が高く、濡れにくいので、攪拌が必要です。但し、超音波等の攪拌は併用しないでください。 UV/オゾンに曝すと金の表面に静電気が帯電し、空気中の埃を引き寄せる可能性があります。この静電気を除去するにはエタノールに浸すのが良いでしょう。

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